リフォーム業界の現状とリフォームを始める前に。

リフォーム業界は今…

昨今リフォーム業界は新規参入が増えており、それに比例するように住宅紛争審査会や国民生活センターおよび消費生活センターへの相談件数もうなぎのぼりに上昇しているのが現状です。

「住宅紛争審査会」はこちら

「国民生活センターおよび消費生活センター」はこちら

それだけ誰に相談してよいのか?だまされないか?悪徳業者じゃないか?などと困っている方や不安に思っておられる方が多いのです。

相談件数の増加は、すべて業者が悪いというわけではないと思いますが、業者と顧客のお互いの意思疎通ができておらず不安になって相談件数が増えているのだと思われます。業者側としても不安に思わせてしまった原因があったのではないでしょうか?

リフォームは建設業ながら、サービス業の要素も兼ねており、工事中はもちろんのこと、工事が終わってからのお付き合いが長いといわれています。メンテナンスを考えるとその後20年付き合うこともよくある話です。

しかし新規参入で安易に安売りし、工事をやりっぱなしにし、数年後には廃業していることも事実なのです。

リフォームをしたいと思ったら

そんな中、リフォームをしたいと思ったら、最初にどんなふうにしたいのかを全部書き出してみることです。

不便なこと、困っていること、何でもよいのでやりたいことは全部書き出しましょう。

次に依頼したいリフォーム会社の候補を決めて、その会社の評価を知人や友人に聞いてみましょう。

リフォーム会社を訪れてみましょう。

 その結果ある程度自分の条件に合いそうでしたら、その会社に「一度会ってお話がしたい」と電話してみることです。

最初にリフォーム会社の人と会うときは自宅に来てもらうのではなく、その会社を訪れましょう。すると会社を清潔に整理しているかや社内の雰囲気や社員の対応等を見ることができます。

後に出てきますが、施工会社を選ぶポイントとして、建設業許可を取得しているかも、その証票も確認することができます。会社をちゃんと構えてないと人を呼ぶこともできませんし、 小さな会社が悪いとは言いませんがサービス業である以上いつお客様がこられてもよい体制をとるべきです。やはり自宅のリビングの隅を事務所にしているようでは、信頼も置きにくいのではないでしょうか。

基本的にはリフォーム工事は現場の状況で金額や工事内容はさまざまですので、口頭での説明やメモ等の少ない情報では回答できないですから、その場で返答する会社は要注意です。
きちんとした会社であれば、後日の現場調査のお約束をお願いしてくると思います。
現場調査に来る間に電話などで何度かやり取りがあり、相談会社の担当者と自分の相性もなんとなくわかるのではないのでしょうか。緊張せずに自分の言いたいことを伝え、安心できる誠実な答えが返ってきたら、会社を学ぶ条件の一つにもなります。ただ相談に乗ってもらったからといってその会社に依頼しなければならないとは限りません。

信頼の持てる間柄を作りましょう。

お互いに信頼できる間柄を確立して、長い付き合いができることが大切です。住宅は常に変化していきますし、生きているも同然です。台風、雨漏り、水漏れなど、これから何が起こるかわからないので、急な修繕でも対応してくれる相談相手を決めておくことは大切なことです。
いつかはリフォームしないといけないと思ってはいても、設備機器が壊れているわけでもないし、現状のままでも生活できているとなかなか決断できないものですよね。

リフォームをするとき、いつ何をしたらよいのか?

一般的メンテナンスの目安としては、新築から入居5年で内装の点検をしましょう。

初期の点検は専門家に頼まなくても汚れや傷は素人でもわかるともいます。汚れはふき取りましょう。傷に関しては気になるのでしたら修繕しましょう。

次の目安は10年で設備を点検しましょう。

設備の寿命は10年付近が限界といわれています。機械ですので寿命や消耗品も増えてくるでしょう。

専門家に見てもらい、メンテナンスや修繕をして使えるものは使いましょう。10年たつと新しい便利な機器や驚くほど省エネルギーの商品も出てくる頃ですので交換の初期費用と維持費を比較して、交換するのも選択肢の一つでしょう。外壁や屋根の塗装も10年目が目安と言われています。この頃に手を入れてないと外壁や屋根の下地まで傷み始めてしまいます。いい機会ですので、一緒に点検してもらいましょう。

15年たつ頃になると。

床鳴りが激しくなったり、引き戸のすべりが悪かったり、ドアの締りが悪かったり、建物が傾いている?と思うようなゆがみが発生しているかもしれません。
一度専門家に見てもらいリフォーム計画を立てましょう。自分の家を気にかけて、気を使うことで住宅を長持ちさせることができるようになるのです。

全体の計画概要を決め、実施は個々の場所から

住宅は10年、15年、20年と年月を重ねる事に老朽化していきます。たとえばキッチンの水を止めてもポタポタと落ち続けるというので専門家に来てもらい蛇口を交換したら、思いのほか快適で、次はトイレも、次はお風呂も、床も傷ついているし、ついでに!!と段々と全体の工事になっていくことも少なくありません。
これは、一箇所手をつけると色々なところが目立ってきて、気になるからです。
そうなってくると、個々の費用は少なくても、ちりも積もれば山となる!とはまさにこのことで、一般的な家庭で、全体をリフォームすると数百万円や1000万円を超えたという話はよくあります。
高額になってくると、予算の問題も出てくるでしょう。ですので、最初に全体の計画をして、予算に合わせて、もっとも直したいところからを実施するという考えが現実的です。
リフォームは古い設備を新しい物に取り替える工事やリノベーションといわれる部屋のレイアウトをガラリとかえる改装工事とさまざまで、工事のたびに施工業者を変えると全体がチグハグになります。 計画をはじめにたて、予算やスケジュール的に効率のよい工手を合わせるなど少しでも節約して、効率よく順番に仕上げていくとリフォームして満足のいくものとなるでしょう。

リフォームは10年単位で考える

人間も10年単位で生活状況や家族環境も変化するものです。それと同時に住宅設備も進化し、省エネや機能面でも飛躍的に性能が向上していますので、10年を区切りでリフォームや修繕を考えてみればよいのではないのでしょうか。