大量のチラシ
「ただいま!!」と玄関に入り、ポストを開くとなにやら大量のポスティングされたチラシがはいっています。
内容を見ているとリフォームのチラシが大量に投函されることは毎日のように起きています。
新聞の折り込み広告を見ても「春のリフォームフェアー」や「寒くなる前にお風呂のリフォーム」という見出しの折り込み広告が季節ごとに毎週末に入っているのも当たり前となっています。
そのチラシを見てみると驚くほどの金額の安さで価格の表示がされており、工事料金は目安でしかなく、本当に見積もりをとってみると、「表示価格は何だったの?」と首をかしげる事も当然のことです。
なぜなら改修工事は、各々の家庭ごとに既存設備も違うし、痛み具合も違います。チラシの内容もどこまで含まれているか不明確なことが多いのです。
築年数がたってくると、水回りの湿気が多い場所が痛んでくることもあります。それに該当するのが、キッチンや洗面室の床です。ふにゃふにゃになった床の場合、床の下地も痛んでいることでしょうが、見積もりを見てみると、既存の床の上に上貼りという記載だったりします。実はそれでは数年なら問題ないでしょうが、長い年月が過ぎるとまた同じように痛みはじめます。解体工事もなく処分するゴミも少ないことから、見積上は安く見せることができますが、本当に親身になってくれているでしょうか?仕事がとりたいだけなのでは?ということはないでしょうか。
本来なら下地が痛んでいるのですから、建物に関わる構造も傷んでいると予想もできるのです。本当にお客様のことを考えるのであれば、解体して確認して、悪ければ治し、その原因となる湿気の対策も講じる提案をするのが良いリフォーム会社ではないでしょうか。お客様がその分野に知識がないことをいいことに工事会社側の都合で見積もりを提出していないか怪しいものです。
リフォームは新築と違いまずは壊す事から始まります。
解体工事も基本的に壊したゴミを分別し、リサイクルすることが義務付けられています。住宅は強度を保つために、複雑に張り付いて絡み合った素材を分別するので、その分、大変な手間がかかります。分別した素材のリサイクルにも費用がかかりますし、それでも残ったゴミは埋め立て処分となります。
何かを作る前に解体ということが発生しますが、そのときも、ただ単に壊せばいいというわけではなく、後々、工事をするために計算して壊していかなければなりません。壊す壁の向こうには、壊してはいけない部屋があったりしますので慎重にしなければなりません。この点に関しても古屋解体のように重機ではできませんので人力で行い、手間と時間と費用がかかります。このような費用も考えなくチラシのみで金額を計算すると痛い目にあいますのでチラシの金額は参考にし、計画する場合は実際に見積もりを取りましょう。
安さに魅了され、キッチンの見積もりをお願いしたところ、水道の蛇口もレンジフード、手元照明も別売りで、既存の解体費用や電気工事も入っておらず、出てきた金額をみたところ、数社見積もりを取った別の会社の見積もりと大差なかったなんて話はよくあることです。
リフォーム工事は工業製品ではありません。
リフォームでは個々の家の予算もあると思いますが、家電や家具のように、それだけで機能が成立する工業製品ではありませんので、工事の質がものを言います。
会社としも工事の質を向上させるためには、きちんとした経営や上質な工事をできる職人さんを確保しなければなりません。そのためには経費がかかります。会社により工事の種類の得意不得意もあると思いますが、
まったく同じ製品で工事をするとなれば、見積もり金額でも大差ないものとなります。それなのに必用以上に安いということは、どこか手を抜いていたり、利益を削って、無理な経営をしていたりして、数年後、修繕を依頼したくて電話しても会社がなくなっているという話を聞きます。それではやりっぱなしでアフターフォローも期待できません。
親身に何年も付き合ってもらえる会社は、その地域との関わりも多く、地域活動や地域行事に積極的に参加していると思います。周りの人から口コミの評判もたくさん聞けるのではないでしょうか。
見積もりを依頼するときは、安さだけにとらわれず、数社の担当と会ってみて、リフォーム会社の担当との相性やその会社が親身になってくれるかなど対応を見てみて会社を選び、予算はこれだけあって、どこまでできるかという相談をしてみてはいかがでしょうか?その予算に金額に見合う提案とリフォーム業者が思うお客様にとって一番快適に過ごせる提案をしてもらしましょう。